Ａｌｔａｍｉｒａ−ａｃｏｕｓｔｉｃ　ｐｌａｙ　ｂｏｓｓａ−ｎｏｖａ 　2003年3月9日　

VOCAL,GUITAR：ﾊﾞｰﾃﾞﾝ上田 　ＰＩＡＮＯ：飯田一樹 　ＰＥＲＣＵＳＳＩＯＮ：高野正明 　GUITAR：仲田哲也
「いち、じゅう、ひゃく、せん、せんばやし〜♪」、デュークエイセスが歌う名テーマソングで有名な千林商店街。「ダイエー」の発祥地でもあり、天神橋筋商店街とならび、大阪のおばちゃん１００人に聞きました的ローカルＴＶ番組には必ず登場する庶民の街である。ＴＥＮ−ＯＮの前の通りは「京街道」という名称で呼ばれ、千林商店街に買い物に行く人々でにぎわっている。
この商店街は、物が安い。その影響もあってか、千林周辺に住む人々の価値観としては「安いもんがええもん」で固まっている。食料品なども体に良い悪いなどは関係無し。自然食品等を求めたい人は郊外に出て行き、まさに安物消費志向のブラックホールとして成り立っているのである。
もちろん形の無いものに払う金はあるはずも無いのであるが、しかし周辺には昔から「ジャズ喫茶」や「レゲエバー」などもけっこうしぶとく浮き沈みしているし、また何故か、探せばお笑い芸人やミュージシャンもうじゃうじゃ蠢いているなかなかディープな地域なのでもある。

日本一ボサノバ通の歯医者さん・バーデン上田を中心に、千林近郊のミュージシャンで固めたこの日のバンド、仲田が自慢の「手作りブラジル国旗」を貼り忘れるというアクシデントはあったものの、ボサノバのスタンダードを次々と披露。千林近郊から集まった「見えないもんでもおもろいもんはおもろい」というこの地域では異質の意識を持ったたくさんのお客さんと、めちゃめちゃリラックスした庶民的な時間を共有したのであった。