バンド道場 　　フリースタイル
2010年3月21日

ビヨンセ主演のソウルミュージック満載ミュージカル映画『ドリームガールズ』を見た。
といっても、グラミー賞受賞のトップスターらしいビヨンセのことは、お笑い物まねネタでおなじみの人くらいの知識しか無いのだ。

物語は、1960年代、ビヨンセ演じるエフィー達3人のコーラスグループの少女のサクセスストーリーで、ダイアナ・ロスとザ・シュープリームスの成功秘話が基になっているということである。

とにかく特筆したいのは、エフィーと共にグループを結成したもうひとりの少女・ディーナ役の女性である。
圧倒的な存在感のあるド迫力の歌唱力は、エフィーの比では無い。
鳥肌が立ってしまう。
これだけで、見る価値ありである。

この配役、ビヨンセもやりにくくてしょうがないであろう。

グループでは、最初はあたりまえのように、ディーナがリードボーカルだったのだが、プロデューサーの指示により、エフィーに交代させられる。
「私の方が歌が上手なのに・・」と、小太りのディーナが、ルックスの良いエフィーに文句を言う。
「私、自信ないわ」とか言いながらまんざらでもなさそうなエフィー。

よくある話である。

エフィーに嫉妬をいだいたディーナは、トラブルを起こし脱退させられる。
プロデューサー氏によれば、顔やスタイルの違いだけではなく、エフィーの声は特徴が無いので、レコーディング時、自分の好きな、また時代にあった音色にエフェクトできるという説明もあった。

う〜ん・・と考えさせられる。

その後のショウビズ界のあやつり人形的なエフィーの成功と孤独、その陰に隠れた、頑固に自分の歌を信じるディーナの物語が、ミュージカル仕立てで繰り広げられる。
圧巻のブラックミュージックパワーに心身ともに揺さぶられた映画であった。



さて、音楽教室企画・バンド道場。

今回は自分の好きな曲を、好きな人とバンドを組んで、好きにやってね・・のフリースタイル編。

このスタイルのときの特徴は、1970〜80年代のフュージョン曲を取り上げる人が多く、しかもその時代をリアルタイムで知っている人、知らない若い人かかわらずということである。

ラリー・カールトン、チック・コリア、ジャコ・パストリアス等々に成りきっての元気満杯の演奏が続いた。

インストを選曲する場合、やりがいのある良い曲が揃ってたもんね、と個人的には滅茶苦茶うれしく思うのだ。