ガス漏れ大騒動　　　05年2月15日
　

その異変の前兆は数日前、２月１１日（金）に始まっていた。
入り口付近と、Ｂスタジオがなんだかガス臭いのである。

ＴＥＮ−ＯＮはマンション１階の店舗を賃貸しており、ガスは必要無いので、閉栓している。 なので、まさかガス漏れは無いはずなので、「下水の臭い？」とか思いながら、なんだか変だなとは思っていたのである。

２月１５日（火）昼間、普段はＢスタジオでレッスンをしているヴァイオリン講師より、「臭いがきつくなっているので、Ａスタジオでレッスンする」との連絡がはいる。 大家さんを通じ、とりあえずガス会社を呼ぶことになった。
ヴァイオリン、ピアノのレッスンをＡスタジオで続ける中、夕方６時頃、サイレンをならしてガス会社の車が到着。

「ガスが充満しているので、すぐ外へ出なさい。」

ということになったそうである。

私が現場へ到着したのが６時半頃、普段と違う周囲の様子に唖然。

小雨の中、投光機に照らされたＴＥＮ−ＯＮの前に、赤色灯を派手にまわしているガス会社の車。交通整理をするガードマン。不安そうに見守るやじうまの人たち。
ＴＥＮ−ＯＮの入り口からは、ガス抜きのため、長崎の蛇踊りの胴体の様な巨大なホースがとぐろを巻きながら突っ込んである。

室内が暗かったため、なにげなく照明をＯＮにしたところ、

ガス会社のおっちゃん

「つけたらあかん！爆発するっ！！」

「・・えっ・・ええ〜〜？！」

火曜日の夜は、ドラムの集団レッスン日でもあり、ピアノやギターの生徒さんもジャズ系の人が多く、レ ッスン日じゃ無い人達の乱入もよくあり、「今、誰のレッスン時間やねん？」みたいな状況でセッションがはじまっ たりする、なかなかホットな時間帯なのである。
とにかくこの状況なので、臨時休業の連絡をみんなに入れる。

ガス会社の人達は、大家さんの持ってきた、わかりにくい図面をたよりに、漏れている箇所を捜すため、地面の掘削開始。
住宅が密集するこの地域の平穏な夜を粉々に破壊する、ノイジーな大音響があたりに響く。
その日は、なんぼなんでも深夜までこの状況を続ける訳にもいかず、原因の箇所も不明なまま、元栓だけを締め、 途中止め。
翌日天気の様子を見て、作業を再開するか決定するとのこと。

２月１６日（水）早朝、「朝７時から作業を始めている」との連絡を受け、現場に急行。 漏れ箇所が見つかったので、パイプを交換するとのことである。

そもそも、ＴＥＮ−ＯＮはガスを使って無いので、もうパイプ交換は必要無い。悪い箇所を取っ払って蓋をしとい てくれたら良いと言ったところ

大家さん

「いやいや、次に借りる人のために、ガスはいつでも使える状況にしとかなあきません。ＴＥＮ−ＯＮさん、いつつぶれるかわからんし。」

「・・あれっ・・？」

まあとりあえず、昼過ぎまでには、大きな穴を残したままではあるが、作業終了。

そもそも、今回のガス漏れは、マンション店舗の共有部分のガス管が古くなって破損したということで、責任は大家さんにある。なんとかしてもらわなあかんなあと話していたところへ、

後日 大家さん

「これ、つまらない物ですけど。」

「つまらない物なら持って帰って〜。」

お菓子と洗剤で、一件落着・・　ということでした。