熟年ライブ　　　08年1月20日 　
土曜日の深夜、ＮＨＫ・ＢＳで60〜70年代のロックライブ映像を流す「黄金の洋楽ライブ」という番組がある。
1月19日は、ブラインド・フェイスであった。

元祖スーパーグループといわれるこのバンド、メンバーは以下の通りである。

エリック・クラプトン(g)／元クリーム
スティーヴ・ウインウッド(vo,key)／元トラフィック　　　
ジンジャー・ベイカー(d)／元クリーム
リック・グレッチ(b)／元ファミリー

番組では1969年6月にロンドンのハイドパークで行われた10万人を動員してのライブ映像を放映した。

1969年といえばビートルズ全盛の60年代から、ローリング・ストーンズ、ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン等のロ ック全盛時代に新旧交代される頃である。

映像を見て感じたのは、それまでクリームであれほどまでにブルースを基調とした大インプロヴィゼイションを繰り広げてい たエリック・クラプトンの精彩の無さである。
基本的に作曲、ヴォーカルを受け持つスティーヴ・ウインウッドが中心のバン ドであり、クラプトンはバンドメンバーとしての参加というかんじである。
曲調は多彩で、ジャズに影響を受けたと思われる５拍子の曲等もあり、クラプトンはとまどっていたのではと想像できる。
クラプトン作曲の、以後彼がソロとなってからの定番曲となっている感涙の名作「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」も、ヴォーカルはスティーヴ・ウインウッドであった。

ブラインド・フェイスはヒット曲を出しながらも、１年で解散。

この後、自らの音楽を求め、アメリカ南部へと旅立ったエリック・クラプトンは「デレク・アンド・ドミノス」を結成し「レイラ」の大ヒットを飛ばす。
そしてソロとなっての大ブレークへとつながるのである。
さて、明けて1月20日。年始恒例の生徒ライブ「熟年ライブ」。

中盤を越えた人生のソロ活動を、お互い称えあっての演奏会である。
今回もたくさんの方の参加があり、それぞれのこだわりの熱演が繰り広げられた。