鬼怒無月(g)　ｓｏｌｏ

ゲスト：松田美緒(vo)　ＢＡＫＵ・ＳＡＷＡＤＡ（g）　ご近所の三上さん(g)
2005年12月17日
自己のヘビーなロックバンド、民族系ユニットへの参加、クラシック専門誌への執筆など広すぎるフィールドで活躍を続ける永遠のギターキッズ・鬼怒無月。この日は多彩なゲストをまじえて、アコースティックの世界を繰り広げた。
ソロではブラジルや中東の曲を取り上げ、綿密にアレンジされた緊張感たっぷりの演奏を披露。会場中がひとつに引き込まれた瞬間であった。
なお、終演後、多くのギター小僧たちにかこまれ、鬼怒を中心になごやかにも熱く盛り上がったギター談義。ギター好きにはたまらない１日となった。
スライドギター、ドブロギターを駆使してブルージーでアーシーな世界を表現するＳＡＷＡＤＡとのデュオ。まさにデビッド・リンドレー、ライ・クーダーがイメージされるレイドバックしたセッションであった。
なお、ＳＡＷＡＤＡ宅に泊まりながら今回のツアーを続けているということで、ＳＡＷＡＤＡより鬼怒無月の秘密はギター朝錬にあるとの話も披露された。
ポルトガルのファドを歌うシンガーとして注目を集める松田美緒とのデュオ。松田からの熱心なアプローチにより実現したコラボということである。
哀しくも美しいファドの世界を情感たっぷりに披露。
また、松田は、ポルトガル語によるラップをリズミックに取り混ぜるなど、可能性と度量の大きさを大いに感じさせた。
ご近所の三上さんとのデュオ。ふだんはアコースティックギターデュオで繊細であたたかいメロディーパートを担当している方であるが、この日は１２弦ギターを使用。パーカッシブなリズムプレイに専念。グルーヴィーなセッションとなった。