板橋文夫(piano) おーまきちまき(vocal)　 ２００４年６月２６日

板橋「最近自分じゃ無いもんが乗り移っちゃうんだよ。それで、気がついたら全然知らない曲を弾いてることがある。」 衝かれたようにピアノと対峙し、格闘する板橋。ピアノはギシギシと不気味なノイズを発し、悲鳴をあげる。 １部はピアノソロ、２部は歌とのデュオという構成のこの日のライブ、 特に２部では、わらべ歌、唱歌より題材を得た構成。 ジャズミュージシャンとは一線を隔すおーまきは、その素っ頓狂な持ち味を含め、楽曲を素直に歌う。 対峙するのではなく、そのヴォーカルそのものを素材として、すべてを包み込んで別世界へいざなう展開が印象的な板橋のプレイであった。