BOSSA−NOVA DUO  
 2002年12月13日

1部:デュオ 中村善郎(g,,vo) ヤヒロトモヒロ(per)
2部:セッション 中村善郎(g,,vo) ヤヒロトモヒロ(per) 高野正明(per)
           田村和孝(g) 岡本博文(g) 仲田哲也(g) 仲田奈緒子(p)
中村善郎、大阪出身・関西人である。が、まるでそう見えない。
本場以上のラテン系ふたりのライブに期待し、冷え込んだこの日の夜、開演前から列をなした人々で、TEN-ONのライブ史上最多のお客さんの動員となった。

中村氏のCDを以前よりじっくりと聞き、そのボーカルとギターのあたたかさ、クオリティの高さに魅了されていたのだが、生での音がまるでCDと同じなのには驚かされた。
ライブは1部はふたりのデュオ、2部は他のミュージシャンとのセッションという形をとりながら、淡々とほのぼのと進んでいった。お客さんも、それぞれ体を揺らしながら、ボサノバの世界にはいりこんでいく。「ボサノバは人間に必要だ」と感じさせられた、幸せなライブであった。