鬼武みゆきトリオ 鬼武みゆき(p)　グレッグ・リー(b)　ヤヒロトモヒロ(per)　 2006年5月14日

作曲家＆ピアニストとして、ジャズをベースとしながらも、ポップでメロウな感覚を持ち味とする鬼武みゆき、はじめてのＴＥＮ−ＯＮ登場である。 このバンドは結成８年を迎え、２枚のアルバムを発表している。 ６弦フレッテッド、４弦フレットレスを持ち替えながらメロディアスなソロを展開するグレッグ、胸が躍るリズムで多彩な彩りを添えるヤヒロと共にグルーヴ感たっぷりのリズムと、胸に染みる美しい世界を提示してくれた。 すべて鬼武のオリジナル曲で綴られるプログラム。その曲調は、清涼感たっぷりで清々しい。 時には暖かく、時には切なく胸に響く。 聴衆ひとりひとりが、それぞれの思い出をほっこりとかみしめながら、音に浸っている。そんな心地よい時間が流れていった。 熟成され、完成されたサウンドを、さらに美しく磨いていこうとするこのバンドから、胸いっぱいの解放感をもらった、そんなひとときであった。