坂田明ＹＯＳＨＩ！ 坂田明(sax,cla,vocal) ヤヒロトモヒロ(perc)　バカボン鈴木(bass)　鬼怒無月(guitar) 2006年7月1日

フリージャズ系の奏者として見られることが多い坂田明を中心とするバンドではあるが、ストラトをメインにした鬼怒、スティックベースまで持ち込んだバカボン、ストレートなビートを基本に押し出すヤヒロというリズム隊に囲まれた、強力なロックバンドである。 坂田のオリジナル、懐かしい唱歌、民謡などを素材とし、猛烈なパワーの嵐が吹き荒れた。 フリー系のソロも随所にプレイされるが、わけわからん感じは微塵も感じられない。 むしろ、爽快な音の応酬として、無茶苦茶かっこいい。 最後より２曲目、バカボンの会場を軋ますキングクリムゾン的ヘビーベースソロではじまる「死んだ男の残したものは」。 昭和ロック風ビートにのり、坂田は力を込め朗読し絶叫する。会場は爆笑と感涙の渦となる。 最後は民謡「貝殻節」。古来からの日本人のＤＮＡをよびさます節をファンクビートであおりまくる。 演奏する側と聴衆が一体となったハレ空間が大きく出現していた。