越前方恩寺山死の行軍　　07年2月11日

　

福井のスキー場に行ってきた。
息子のタローとふたり。

日帰りバスツアーでリフト付きひとり8500円。
午後から半日ほど遊べるとして、まあまあの値段であろう。

毎年正月、帰省のついでに中国地方のスキー場に行くのが恒例なのであるが、今年は天候が悪く中止。その代わりってこともある。

７時半新大阪発。大学生くらいのツアー客が大半。車内はウキウキガヤガヤである。

スキー場に近づくに連れ、かなりの渋滞。駐車場満杯らしい。

さすがに３連休のど真ん中だと混んでるんだろうなと思う。

１２時頃到着。雪不足の今冬であるが、ここは一面の白一色。

さて、とりあえず滑ろうと降りたとたん、


ありゃ、何これ？

目の前の雪の上を長蛇の行列が。。。。


列の先頭は、スキーやスノボのレンタルの受付である。
手ぶらの我々はやむなく最後尾に並ぶ。

さて、この時点では、これが越前方恩寺山死の行軍のはじまりになろうとは、不覚にも気づいていないのである。

この数百人の行列、遅々として進まない。
空腹もあり、その辺で買ったカレーパンをかじりながら、１時間・・、１時間半・・ ・、横なぐりの雪の中、全く進まない。

気持ちよさそうな多くのスキーヤーが目の前にのゲレンデいっぱいに広がり、楽しそうな歓声が聞こえる 。
調子に乗ったＤＪの大声と能天気なＢＧＭの大音響がリゾート気分を満喫させる。

そんな雰囲気の中、何か配給を待っているようでもあり、修行僧の一団とも思える無言の行列が、凍えた表情で並んでいるのである。 みじめである。


並んで２時間、２時頃になって、スキー場の人からの説明が



「え〜、皆さん。ただいま用具が無くなってます。このまま並んでいただいても、お貸しできるかわかりません。」


「ええ〜〜！」


「返却される方がちょっとずついますので、その分だけお貸ししています。」
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なんじゃそれ〜！完璧な自転車操業やんけ！！はよ言え！！！


その後、ツアー会社の人から

「ご迷惑おかけしております。
えっと、もうレンタルあきらめていただいた方が良いかと思います。
滑れなかった方には、リフ ト券分お返しします。
温泉もありますし、つかって帰っていただいたら良いかと・・・。」


「なんぼ返してくれるのん？」


「まあ、１０００円ほど・・。」
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ちょっと待ってくれ。。。。。１０００円・・・？


こっちはツアー代返してもらって慰謝料まで欲しいわい！途中のパーキングで奮発してホタテのくし焼き食ったのも返してくれ！

しかも、温泉入るのも、また金かかるらしいやん。

怒号うずまくリゾート地の一角である。



あきらめてリタイヤする人続出の中、こんなんで帰れるかい！の根性組はなおもしつこく行列継続。

３時すぎたくらいになんとか申し込みデスク到着。用具ゲット〜！！！！！！！
でも、ちょっと待ってくれ、帰りのバス４時集合である。

あわてふためいての用具装着。またまたイライラのリフト待ち。そのまま直滑降！転んでも直滑降！

結局往復のバスの時間が９時間。滑ったの３０分。

そもそも暖冬の今年。雪のあるスキー場にお客が集中しているらしい。

それにしても、トホホな１日をすごしてしまった。