二クラス・ウインター　カルテット ニクラス・ウインター(g) 飯田一樹(p)　ラリー・マーシャル(d)　家口直哉(b) 2009年5月31日

北欧・フィンランドのギタリスト・ニクラス・ウィンター。 昨年の秋に引き続き、２回目の来演である。 前回は、競演の新澤健一郎(p)や大槻"KALTA"英宣(ds)の強烈なあおりで、エネルギー満載のステージであった。 今回、特筆したいのは、ラりー･マーシャルの徹底的に抑制の効いたドラミングである。 そのためか、全体の音量は前回の半分以下の印象。 そのかわり、二クラスの透明感あふれるギタートーンと、これぞジャズギターと思わせるフレージングが、より強調されていた。 いつもなら、バンド全体のグルーヴをぐいぐいと引っ張る飯田のピアノも、アンサンブル重視である。 エネルギー放出というよりは、聴衆をひきこむジャズの魅力に溢れたライブであった。 前回の様子