アルゼンチンタンゴ 小川紀美代（バンドネオン）　岡本博文（ギター）　荒玉哲朗（ベース） 2006年1月21日

バンドネオン奏者・小川紀美代を中心とするアルゼンチンタンゴ・ユニット。昨年以来、３回目の公演となる。 特筆すべきは、毎回どんどん聴衆が増えていることである。今回も、この素晴らしいユニットの噂を聞きつけた方や、若い頃タンゴに触れ今一度この種類の音楽を間近で聴いてみたいという方、等で超満員の場内となった。 アルゼンチンのスタンダードに加え、小川のオリジナル曲も毎回増加。旧来のタンゴのエッセンスに加え、先進的なリズムやソロもほどよく加味されているのがこのユニットの特色となっている。 また、回を重ねるにつれ、メンバー同士の壁がどんどん取り払われ、濃密な関係からの発信となってきている。それぞれの個性とバンドとしてのまとまりのバランスは絶妙である。 よく、アルゼンチンタンゴは、情熱と官能の世界を表現しているといわれる。 普段の小川の印象はスリムでスッとしたかんじ、非常にとっつきやすいキャラの美人。色っぽさを感じるタイプでは無いと個人的には思う。 しかしながら、その表現する世界は、妖艶でなまめかしい。クラクラしそうなフェロモンに感じ入ってしまう。 天使と魔女の極端な落差。このアンバランスな魅力が妖しい毒となり、聴衆すべてを吸い寄せ、魅了する。 前回の様子 前々回の様子