アコギ祭(アコギ・ボンバイエ)
「夢を持て アホになれ!」 |
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2部:足立兄弟ライブ 足立龍介(g) 足立宗亮(g,vo) TEN−ONでは3回目のライブとなる「足立兄弟」。 今回のお客さんの中で、幻のTV番組「冗談画報」で足立兄弟を目撃したという人がいた。その後、ずっと「足立兄弟」が気になっていたそうである。やはりあのショッキングな番組の後遺症は世の中隅々まで綿々と尾を引いているのを実感したのである。 *「冗談画法」については「足立兄弟」ライブ実現までの経過報告参照 特に兄の龍介氏は1部のセッションで大暴れのブルースを展開。(12小節すべて休符無しの32符音符。前人未到の快挙である)。 その余韻をひきずった高楊した雰囲気の中、生ナイロン弦とは到底思えない大音響での展開が続いた。 ギターという楽器は表現方法がとてもバラエティーに富む楽器である。 ブルースではチョーキングの1音に己の全人生を込めるし、ボサノバのゆったりとしたリズム表現は大自然の波動を代弁しているとも言える。また、フラメンコのラスゲアド奏法は民族の伝統と誇りを具現化している。 それに対して「足立兄弟」は、完璧に仕様化された可変ブロックとなる小節に、高密度、高音圧に圧縮されたひとつづつの音符をできるだけぶち込む、しかもそのひとつづつの音がそれぞれの意味を主張する野太い個性を持っているとでも言えるであろうか。その超高密度が一気に開放されたとき、誰もの遺伝子の奥底に密かに眠っている、宇宙の始まりのビッグバン体験を揺り起こす一撃となるのである。 確固たる信念と技術を持っている表現者は強いという思いを確信したステージであった。 ますますの超高速とエネルギーで、誰もが手の届かない世界を失踪(じゃなくて)疾走している 「足立兄弟」である。 前回のライブの様子 前々回のライブの様子 |