インド古典音楽をルーツに持ちながらも、東洋のメロディー・西洋のハーモニーを融合したオリジナリティたっぷりの自作曲を奔放に放射し続ける田中峰彦。

「ヤバンジ」は田中のオリジナル曲を、アラブ音楽を専門とする若いミュージシャン達と、即興演奏を交えて勢いたっぷりに演奏するユニットである。
価値観がともすれば硬直化しがちな現代、こうした若者がいることも頼もしいと思う。

個人的な話であるが、最近よくＮＨＫ・ＴＶの「大河ドラマ」を楽しみに見ている。
今年の「龍馬伝」のオープニング・テーマとして流れているのが、アイルランド系のオーストラリア人、リサ・ジェラルドのスキャットによる歌声である。
世界に目を向け、日本を変えていこうとする龍馬にふさわしく、壮大で緊迫感のある演奏に仕上がっている。

この日のライブの最後に演奏された神々の創生をテーマとした「アムリッタ」。
静寂な出だしから、切なさを込めたメロディーとコード進行はそのままに、徐々にビートが刻まれ、疾走感が加わっていく。
田中のスキャットも交えた全身全霊のソロは神々しささえ感じさせる。
この「アムリッタ」は、「大河ドラマ」や、特にスケールの大きい国籍を飛び越えた映画のイメージを思い描かせるに充分であった。

前回の様子
前々回の様子
前々々回の様子
前々々々回の様子
前々々々々回の様子
前々々々々々回の様子
前々々々々々々回の様子
前々々々々々々々回の様子
前々々々々々々々々回の様子
前々々々々々々々々々回の様子
前々々々々々々々々々々回の様子
前々々々々々々々々々々々回の様子
前々々々々々々々々々々々々回の様子